多文化共生センターきょうとでは1999年の多言語医療相談会の実施から医療通訳者の養成に取り組んできました。2003年より、京都市内の医療機関に派遣する京都市医療通訳派遣事業において、専門性の高い医療通訳者を養成、認定しています。
これまでの通訳養成、派遣の経験を活かして、地域の医療通訳養成へのアドバイス、講師の派遣、事業設計のアドバイス等も行っています。
センターで行う研修のプログラムについて
当センターは、医療通訳の育成と配置を促進し、モデルとなる拠点医療機関の整備を行う厚生労働省の「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」実施にあたり、本事業を受託した一般財団法人 日本医療教育財団の委託を受け、医療通訳育成カリキュラム基準及びテキストの作成を担当しました。
「医療通訳育成カリキュラム基準」は病院で雇用される専門職としての医療通訳者の育成を目指した全112.5時間のプログラムですが、センターでは「医療通訳育成カリキュラム基準」、「医療通訳共通基準」をもとに、医療通訳ボランティア育成のための推奨カリキュラムを提示し、研修を行っています。
地域ニーズに合わせてアレンジします!
地域によってニーズや課題が異なります。上記の基礎コースに+αで場面毎のロールプレイ等についてのご希望があればアレンジします。なお下記のコースは保健所等の想定をしていません。保健指導や健診等での通訳の場合は別途ご相談ください。例:家庭訪問など
内容:医療通訳や外国人医療に関する講演
時間:2時間程度 対象:100人程度
※トレーニング、通訳ロールプレイ等は含みません
医療通訳ボランティアのための全12時間のミニマム研修です。
医療通訳を行うにあたっての基本的な知識、姿勢を学びます。
主な内容:医療通訳者の役割、専門職としての行動規範、基本的な医療知識・通訳技術、在住外国人の現状、通訳実技(事前準備と模擬通訳)
受講レベル:医療通訳の経験があまりない方で母語以外の言語が日常会話レベル以上の方
人数:30名程度 時間:12時間
対応言語:ご相談ください
※各言語に特化した語学レクチャーは行いません
※ボランティア養成講座の基礎としておすすめです
カリキュラムの詳細はこちら
医療通訳ボランティアに必要な基本的な知識、技術、姿勢をワークショップや模擬通訳を交えつつ体験的に集中的にじっくり学ぶ、全40時間のプログラムです。
主な内容:医療通訳者の役割、専門職としての行動規範、基本的な医療知識・通訳技術、在住外国人の現状、コミュニケーション、自己管理、通訳実技(事前準備と模擬通訳)
受講レベル:通訳者として活動している人、導入トレーニングを受けた人(参加者にレベルの差がある場合実施をおすすめしません)
人数:30名程度 時間:40時間(+通訳実務実習(推奨) 5.5時間)
対応言語:ご相談ください
※各言語に特化した語学レクチャーは行いません。
※ボランティアのための導入トレーニングの次のステップとしておすすめです。
カリキュラムの詳細はこちら
厚生労働省「外国人患者受入れ環境整備事業」によって作成された医療通訳育成カリキュラムに添って実施する医療通訳研修です。「医療通訳育成カリキュラム」とは、「外国人患者受入れ環境整備事業」における医療機関で雇用される医療通訳者の養成を目的として作成されたものです。
主な内容:医療通訳育成カリキュラムをご参照ください
時間:医療通訳研修I 37.5時間+医療通訳研修II 37.5時間+通訳実務実習 37.5時間
センターでは各地域の通訳者のレベルチェックのお手伝いをいたします。
講座の一定の成果として実施される場合や、今後の派遣に際しての通訳レベルの判定をされる場合には、筆記ではなく実際に通訳を行ってのテストを行います。(関西以外の地域からのご依頼の場合は患者役の協力者の確保をお願いします)
上記の他、ボランティアコーディネイト、運営等についてのご相談にも対応させていただきます。
・事業を円滑に進めるための整備
派遣事業の契約、規約作成について
通訳保険、身分保障について
・通訳派遣事務や運営について相談
人が集まらない、資金的課題など
・事業立案、講座企画
ご相談の際は事前にご予約ください。相談は有料です。
上記講座をご利用の方はコンサル相談料は初回は無料です(1時間程度)