外国人医療を支えるひとづくり・しくみづくり
2003年より、京都市、公財)京都市国際交流協会と特活)多文化共生センターきょうとが協働し京都市内の4つの医療機関へ医療通訳者を派遣する「京都市医療通訳派遣事業」を実施しています。当講座は医療通訳の啓発と通訳者の育成を目的としています。
・京都市医療通訳事業について
2004年8月7日~8月8日
会場:キャンパスプラザ京都・ウイングス京都
2004年8月7日
会場 キャンパスプラザ京都
通訳者として最低身につけておきたい知識・技能 9:30~12:30
在日外国人の保健・医療現場で活動するためにまず知っておきたいこと、また今後どのような学習が必要かを学びます。
- 在日外国人をめぐる現状
- 関連法規
- シュミレーション「外来患者の一日」
- 異文化コミュニケーション
- 場面別・コミュニケーションサポートのコツ
サポートに必要なコミュニケーション技術 13:30~16:30
コミュニケーションは言葉だけでなくメッセージを聴くことが大切。そこで声のトーン、表情から、メッセージを感じ取るこちんぐの聴き方を学びます。また、相手を分析するのではなく、相手に寄り添い、力になるコミュニケーションについて具体例を交えて学びます
講師:大出恭子(CLNコミュニティ・リーダーズ・ネットワーク代表、語学コーチ)
8月8日 ウイングス京都 9:30~12:30
分科会A 通訳の現場を知る・感じる 9:30~12:30
「経験者が語る・経験者と語る」保健・医療通訳に関わる方々をお迎えして、それぞれの立場から保健医療通訳についての思いや体験を語っていただきます。
パネリスト
金星令(みのお外国人医療サポートネット副代表)
木村雄二(RINK事務局・大阪弁護士会・大阪市教育委員会タイ語通訳人)
角田典子(病院看護師・中国語受診サポーター)
コーディネイター 重野亜久里(多文化共生センターきょうと 事務局長)
分科会B 保健・医療通訳者の心得と自己管理 9:30~12:30
信頼される通訳になるために、医療通訳介入時に医療関係者、患者、医療通訳者がどのような不安を持っているかを理解し、病院受診の流れの中で通訳者に必要とされる基本姿勢の確認を行います、各通訳場面においての注意事項、病院受診の流れに沿って事例紹介しながら説明します。グループし、医療者、通訳者、患者の立場を体験します。
講師:髙嶋愛里(多文化共生センターきょうと通訳コーディネイター・看護師)
分科会C 通訳技術を身につける 13:30~16:30
・会話の取り持ち方・メモのとり会、会話の区切り方などロールプレイを交えて体験します。
・専門性の高い分野での通訳の特徴と留意点について学びます。
講師:暁(FMCOCOLO 華夏之声 Kansai ScopeDJ)
西松鈴美(スペイン語通訳人・大阪外国語大学博士課程)
分科会D もう一歩ステップアップ~難題に挑戦 13:30~16:30
対象:現場での経験のある方
シビアな場面での告知、わかりづらい説明など、時として遭遇する難題をロールプレイ形式で体験し、ディスカッションをします。この分科会では、 現場でのコミュニケーションの実際を学ぶだけでなく、活動に付随して発生する問題についても言及します。活動上遭遇する可能性がある問題を扱いますが、問題解決法はディスカッションを通じて見つけていきます。
ケース1 感染症 ケース2 病名、予後告知 ケース3かみあわない会話
ケース4 差別的・高圧的な医療従事者
活動に対する個々の考えはさまざまです。ひとつだけの答えを決めるのではなく、個人または事業単位でどのような対応が最適かということを考えるための場にしたいと思います。
講師:北村広美(多文化共生センターひょうご 助産師)